厄払いはできたのか?

 数ヶ月前、友人の結婚式で学生時代の友人達と香川へ行きました。ついでに観光をすることになり、『源平の合戦』で有名な屋島へ。あいにくの雨でしたが、良い所でした。(ボランティアのガイドさん、ありがとうございました。)

 さて屋島には瓦投げという風習があります。源氏の兵が勝利を祝って被っていた笠を海に向かって投げたという言い伝えから、これに倣って笠をかたどった瓦(直径5〜7センチぐらい)を海に向かって投げ、厄払いをするというものです。

 私たちもやってみることになりました。要するにフリスビーのように投げるわけですが、その瓦を手にした瞬間、私には結果が見えました。案の定、「えっ、投げたの?」と聞かれるほど、ちょっとしか飛ばせませんでした。それで終わればまだよかったのですが…。
 瓦が余ってしまい、じゃあもう一回投げたら?という展開になってしまったのです。結果は同じなのに再チャレンジすることになってしまった私。すると気合を入れすぎて、今度は横に飛んでしまい、ワースト記録を更新!ちょっと体を乗り出せば届きそうなところに瓦が落ちてしまった…!私は一同の爆笑を買いました。

 8年以上も付き合いのある友人たちでさえ、物を遠くに投げることはできないということは知らなかったみたいです。思い返せばこの8年の間になにかを遠くに投げなければならないような場面は一度もありませんでした。今回のことでそれに気付いた友人がいたかどうかはわかりませんが、変に気を遣われるより、おもしろいときは素直に笑ってもらったほうが私も気持ちがいいものです。そこに悪意がないことを知っていますから。
 ただ一つ気になるのは、あれしか飛んでいないのに、厄払いの効果があったのかどうかということ。むしろ厄は払えないよという意味だったらどうしましょう?心配です。
(2005.9.14)

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