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管理人おゆうの意見:賛成
私が筋生検をした時は、「筋生検をした方がいいかどうか」が問題ではなく、「病名がなんなのか」が問題でした。ミオパチーという病気のことがあまりわかっていない時だったので、どんな検査をしてもいいから、早く本当の病名を知りたいと親は思ったはずです。だから、筋生検をしないという選択肢はありませんでした。
時代が変わって、お医者さんはリスクを考慮してか、あまり筋生検をすすめなくなったようですね。ミオパチーの疑いのあるお子さんをお持ちの親御さんも、治療法がないなら無理に検査をしなくてもいいと思うようになったようです。私の時には考えられないことでした。
実際私は筋生検を受けて、きちんと自分の病気のことがわかってよかったと思っています。まず第一に、自分のことを説明するのが簡単になります。特に私は見た目は何でもないせいで誤解されることも多く、「なんだか分からないけれど力がなくて重いものが持てない」と言うよりは「生まれつきの病気で重いものは持てない」と言ったほうが相手に理解されやすいのです。
第二に、入学するとき、就職するとき、新しいことを始めるときにはどうしても病気のことを言わなければなりません。それも、「病名はわからないが筋肉に障害がある」と言うよりは、「ミオパチーという病気で、こういうことはできなくても、こういうことをするのに支障はない」ときちんと説明できたほうが説得力があります。
第三に、私はセントラルコアだったため、麻酔に注意が必要です。麻酔を要する時などはきちんとその旨を伝えなくてはなりません。これも知らなければ大変なことです。
ほぼミオパチーだろうという仮定の下で生活していけば、これといって治療法がない状況では弊害はないのかもしれません。でも、きちんと自分のことがわかっているということは精神的な支えになります。そしてそれが筋生検に賛成する一番の理由でもあります。だから、できれば本人が物心付く前に、せめて思春期を迎える前に、検査を受けることをおすすめします。
(2005.11.12) |
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